土木・管工事施工管理技師(国家資格)
管工事施工管理技士の「管工事」とは、いわゆる「配管工事」のことを指します。配管工事のなかでも、戸建て住宅など一般の施設における配管工事が管工事です。上下水道施設などの公の施設における配管工事は、「水道施設工事」と呼ばれて区別されています。
管工事には以下の3種類があります。
ガスを安定供給されるためのガス配管工事
水道を使えるようにするための水道配管工事
建物の空気を循環するのに重要なダクト工事
管工事を行うために必要となる資格が、管工事施工管理技士です。工事の施工を行うだけでなく、技術責任者として現場全体の指揮をとる役割も持っています。
給水装置主任技術者(国家資格)
給水装置とは、水道事業者の施設である配水管から分岐して設けられた給水管及びこれに直結する給水用具をいう(図-1)。
なお、「直結する給水用具」とは、給水管に容易に取り外しのできない構造として接続し、有圧のまま給水できる給水栓等の用具のことであり、ホース等容易に取外し可能な状態で接続される用具は含まれない。
給水装置工事とは?
給水装置の設置又は変更の工事を言う「水道法第3条第11項」。これは給水装置の新設・改造・修繕及び撤去の工事のすべてが含まれる。
また、工事には、調査・計画・施工及び検査の一連の過程が含まれる。
- 給水装置の工事計画の立案
- 給水装置工事の現場における監督
- 給水装置工事の施行を計画、調整、指揮監督または管理する職務
- 給水管の配管、給水用具の設置、その他給水装置工事の施行を実地に行う職務
- 以上の職務に従事するための技術を習得する見習い期間中の技術経験
- メータの交換、取付け、取外しの作業(ただし、検針のみは不可)
排水設備工事責任技術者
排水設備工事責任技術者とは、各都道府県市区町村で実施される「排水設備工事責任技術者」試験に合格し、資格を登録された者のことを指します。
主な仕事は下水の処理に必要な排水装置工事の計画から施工、メンテナンスまで一通り行います。
排水設備とは家庭や企業から出る汚水を受け止め、公共下水道に引き込む装置(排水管など)全般を指します。
また、各都道府県や市区町村の条例で登録された「下水道排水設備指定工事店」でなければ排水設備の設計や施工を行うことができません。
この指定工事店となるためには、1名以上の排水設備工事責任技術者の選任が不可欠です。
そのため、下水関係だけでなく住宅管理やメンテナンス業でも欠かせない資格となっています。
清潔な住環境の要となる下水道の設備・点検を担う重要な仕事と言えます。